The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『リハビリテーション科専門医のロールモデルとリハビリテーションのエビデンス』
エビデンスとロールモデルから示されるリハビリテーション科専門医の存在意義
―リハビリテーション科専門医の価値を示すために―
大串 幹
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2016 年 53 巻 3 号 p. 217-222

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抄録

 リハビリテーション(以下,リハ)科専門医の価値を示すためには,リハ科領域だけでなく関連職種そして社会へと多方向性の戦略が求められる.リハ科専門医によって医療は,介護は,急性期は,回復期は,在宅はこんなによくなるという実感を与えなければならない.2005年よりリハ患者データバンク(DB)が開発(現在はJARDに再編)され,2015年2月現在,33,419のデータが蓄積されているが,論文化や診療報酬への活用はまだ少ない.患者や家族に対しては核となるリハ科専門医の姿(ロールモデル)を直接見せる機会を増やすことが効果的である.新専門医制度では第三者機関である認定機構による認定となった.この機会を生かし,リハ科専門医を目指す医師が増えることを願う.

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© 2016 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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