日本臨床外科学会雑誌
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症例
内分泌療法単独で17年間長期奏効しているde novo Stage IV乳癌(肺・肝)の1例
森下 葵島田 友幸
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2025 年 86 巻 7 号 p. 896-900

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抄録

症例は診断時69歳,女性.初診の7年前に左乳房のしこりを自覚したが放置していた.乳房に潰瘍が形成され,出血や悪臭を生じるようになり当院を受診.左乳癌cT4bN1M1(肺,肝)Stage IV,ホルモン受容体陽性,human epidermal growth factor receptor 2陰性乳癌と診断された.一次治療としてアロマターゼ阻害剤単独で治療を開始した.治療開始後6年7カ月のCTで原発巣の増大を認め,フルベストラントに変更した.治療変更後10年10カ月経過し,現在も縮小を維持している.現在は一次治療から内分泌療法とcyclin-dependent kinase 4/6阻害剤の併用が推奨されているが,内分泌療法単独で17年の長期奏効が得られたde novo Stage IV乳癌を経験したため,文献的考察を加えて報告する.

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