日本小児外科学会雑誌
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症例報告
先天性結腸閉鎖症を合併した中間位鎖肛の1例
鮫島 由友浮山 越史渡邉 佳子宮 弘子
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2018 年 54 巻 1 号 p. 103-107

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抄録

中間位鎖肛と結腸閉鎖の合併例を経験したので報告する.症例は在胎35週3日,2,155 g,自然分娩で出生した女児.胎児エコーで拡張した腸管を指摘されていた.両側合趾と瘻孔のない鎖肛を認めNICUに入院した.待機的人工肛門造設術の方針としたが,出生5時間後と10時間後のX線写真で右下腹部に限局した腸管拡張を認め,消化管閉鎖を疑った.腸管拡張が急激に進行したため,同日緊急手術を施行した.横行結腸の左側1/3付近で離断型の結腸閉鎖を認め,肛門側結腸はmicro colonであった.両盲端を用いて人工肛門を造設した.肛門側結腸の拡張は鎖肛のため生理食塩水で代用した.生後7か月時に仙骨会陰式鎖肛根治術を施行,術中所見および術前の画像所見から中間位鎖肛,直腸膣瘻と診断した.経過良好で1歳時に人工肛門を閉鎖した.経時的な腹部X線検査により鎖肛と結腸閉鎖のまれな合併例に対し適切な手術介入が可能であった.

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