抄録
イチョウの種子中に含まれるブラシノステロイドおよび4-デスメチルステロールについて調べた。種子の胚乳の部分をホモジェネートし, メタノール抽出後溶媒分配を行い, クロロホルム可溶分画とヘキサン可溶分画とを得た。クロロホルム可溶分画は各種クロマトグラフィーで精製し, イネ葉身屈曲試験において活性な分画を得た。誘導体化後GC-MS分析を行い, ブラシノステロイドの一種であるティーステロンを同定した。さらに, ヘキサン可溶分画は加水分解後分取用TLCにより4-デスメチルステロール分画を得, TMS誘導体化後GC-MS分析を行い, 6種のステロールを同定した。さらに, ティーステロンとステロールの構造的関係について生合成の観点から論じた。