日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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合成ゼオライト触媒による (+) -2-ピネン, (-) -2 (10) -ピネンおよび (+) -1-p-メンテンのアシル化注
野村 正人久冨 智濱田 敏正藤原 義人
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1997 年 46 巻 5 号 p. 583-587,600

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抄録

合成ゼオライトを触媒とするテルペン炭化水素類である (+) -2-ピネン (1), (-) -2 (10) -ピネン (2) および (+) -1-p-ピネン (3) の酸無水物 (無水酢酸および無水プロピオン酸) とのアシル化反応を検討した。その結果, US-Y型合成ゼオライトを触媒とする反応条件において, 目的とするアシル化生成物 (4) ~ (13) を選択率良く得ることができた。得られたアシル化生成物について, におい評価を行ったところ, とくに化合物 (9) が良好な香気を有しているとの評価を得た。また, 抗菌活性試験を行ったところ, 枯草菌に対して化合物 (7) がMIC 100μg/mLの値を示し, 活性があることがわかった。

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