日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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座礁タンカーからの流出重油に含まれる多環芳香族炭化水素のピレン資化性細菌による分解
峯木 茂菅原 二三男松尾 勝内山 巌雄後藤 純雄
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1998 年 47 巻 12 号 p. 1351-1354,1362

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抄録
座礁したロシアのタンカーナホトカ号の漂着重油中のベンツ (a) アントラセン (BaA), ピレン, ベンゾ (a) ピレン (BaP), そして, ベンゾ (ghi) ペリレン (BghiP) は, 1994年にピレン資化性細菌として分離されたMycobacterium sp. H2-5株によって, 30℃, 20日の処理で, それぞれ, 99%, 92%, 60%, そして, 33%減少した。同条件のもとで市販のC重油中の各PAHの減少は, それぞれ, 92%, 99%, 60%, そして, 10%であった。両重油試料のあいだでは, H2-5株による各PAHの減少に大きな差は認められなかった。
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