日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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抗炎症薬β-グリシルレチン酸骨格のコンホメーション変化-溶媒極性のミクロ環境効果とポリエチレングリコール側鎖の両親媒性効果-
玉垣 誠三豊嶋 俊薫
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1998 年 47 巻 8 号 p. 765-772,789

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抄録
トリテルペン骨格をもつ抗炎症薬β-グリシルレチン酸(β-GA)の円二色性スペクトルが,溶媒の極性によって大きく変わることを見いだし,その主因が骨格の立体配座変化であることを明らかにした。そのようなスペクトル変化はα-GAでは全く観察されない。β-GAにポリエチレングリコール側鎖を装備させるとNa+やK+よりLi+イオン選択性を発現させることが出来ることも分かった。
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© 公益社団法人 日本油化学会
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