2020 年 40 巻 3 号 p. 351-354
名古屋市小学生軟式野球選手を対象とした野球検診において,上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(以下OCD)の発見率の3年間の推移を検討した.検診において超音波検査を用いて投球側のOCDスクリーニングを行ない,石崎分類を用いて軟骨下骨に異常所見を認めるStage S以上を小頭異常所見として二次検診の対象とし,二次検診でOCDの確定診断を行なった.2015年度,2016年度,2017年度それぞれの参加数は567,767,792名であり,一次検診での小頭異常所見発見率は7.4%,7.6%,4.4%であり,二次検診受診率は100%,91%,86%,OCD発見率は3.0%,2.1%,1.5%であった.検診初年度はこれまで指摘されていなかったOCDを多く検出したものと思われ,その後経年的に発見率は低下していた.