都市計画論文集
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大規模高層団地に居住する高齢者の歩数と建造環境との関係
UR高島平団地を対象に
濱田 貴之樋野 公宏石井 儀光
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2018 年 53 巻 3 号 p. 1523-1528

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抄録
UR高島平団地において、天候やソーシャル・キャピタル、年齢、性別等の個人特性を考慮し、建造環境と高齢者の身体活動の関係を、活動量計を用い明らかにすることを目的とする。建造環境の指標として、居住階と駅までの距離を用いた。身体活動の指標として、平均歩数と降雨日や単独降雨日、連続降雨日、不快日の平均歩数を用いた。その結果、10階以上に居住する方と、75歳以上かつ駅から遠い地域に居住する方は、そうでない人と比較して歩数が有意に少ないことが判明した。また降雨日では70歳以上であったり、10階以上に居住していたりすると、そうでない人と比較して歩数が有意に少ないことが判明した。連続降雨日では上記の2つの指標に加え、6~9階の高層階に居住している人も含め歩数が少ないことが判明した。地域活動に参加しているような人はそうでない人と比較して単独・連続降雨日ともに降雨による歩数の差が小さいことも判明した。
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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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