抄録
三種の緑葉蛋白濃縮物(LPC A:アルファルファ+イヌビエ,LPC B:エンバク+スズメノカタビラ,LPC C:ラジノクローバ)の栄養価を,8日齢のニワトリヒナに10日間給与して検討した。LPC飼料のアミノ酸含量を測定すると,A飼料ではアルギニンとメチオニンが,またC飼料ではアルギニンがNRC要求量に比し欠乏していたので,これらを添加したものとしないものを用いてCP 19~20%の飼料を配合し,大豆蛋白とその栄養効果を比較した。飼料摂取量についてみると,A飼料およびこれにアミノ酸を添加したものは対照の大豆蛋白飼料と差がなかったが,B飼料は対照より多く,またC飼料とそれにアルギニンを添加したものは有意に対照より低かった。ヒナの増体ではLPC飼料はいずれも対照より著しく劣ったが,LPCのなかではB飼料が他のものより優れていた。なおAおよびC飼料にアミノ酸を補足してNRC標準のレベルにしてもその効果はみられなかった。
窒素の蓄積率,エネルギーの代謝率および蓄積率も増体とその傾向が全く一致し,LPC飼料は対照に比して著しく低かった。これらの利用性が悪いことがLPCの栄養価を低下させる原因と考えられるので,利用性を向上させる方策を究明する必要があろう。