抄録
【目的】療養病棟入院中の軽度から中等度の認知症患者の日常生活活動(以下、ADL)と基本的動作能力の低下が認知機能に及ぼす影響を予備的に検討することを目的とした。
【方法】療養病棟入院中の軽度から中等度の認知症患者25名を対象とし、6ヶ月間の追跡調査を実施した。ADLはFunctional Independence Measure(以下、FIM) 、基本的動作能力はSouthampton Mobility Assessment日本版(以下、SMA-J)にて評価した。6ヶ月後にFIM運動項目が維持向上した群と低下した群、SMA-Jが維持向上した群と低下した群に分け、比較検討を行なった。
【結果】6ヶ月後にFIM運動項目またはSMA-Jが低下した群は、維持向上した群と比較し、認知機能が有意に低下した。
【結論】軽度から中等度の認知症患者のADLと基本的動作能力の低下は認知機能に影響を及ぼす可能性が示唆された。