法面で草刈作業を行い,肩,腕,大腿の筋電図を測定した。筋電図の積分値と作業面積から身体各部負担を算出した。動力刈払機と自走式モアの違いが,負担にどの程度の影響を及ぼすのか比較検討し,負担の小さい作業機械を明らかにした。その結果,実作業時の負担は,自走式モアの方が肩で47%,腕で66%,大腿で58%小さく,ロスタイムの負担は,動力刈払機の方が肩で53%,腕で42%,大腿で13%小さかった。実験区での全作業時の負担は,自走式モアの方が肩で30%,腕で56%,大腿で50%小さかった。widthとlengthが異なる多数の法面を想定すると,widthとlengthによって,負担の小さい作業機械が入れ替わることがわかった。