2020 年 82 巻 1 号 p. 65-76
イチゴのトラック輸送時における緩衝包装の保護効果について環境面から評価を行うため,輸送時の損傷を考慮したLCAを行った。併せて,ホットスポット分析により負荷の大きいプロセスの特定を行った。包装条件および輸送距離条件ごとに輸送振動試験を行い,得られたイチゴの損傷率から緩衝包装の有無による環境負荷の比較を行った。ライフサイクルにおいて,「イチゴの生産(施設栽培)・出荷準備」段階における環境負荷が最も大きな寄与度(81.2~99.1 %)を示すことが明らかとなった。緩衝包装が持つ保護効果により,損傷分を補うために生じる追加のイチゴ栽培およびそれに伴う環境負荷が抑制され,緩衝包装なしの条件と比較して環境負荷が低くなった。