農業食料工学会誌
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研究論文
水田用ロボットで収集した画像を用いた水稲の茎数予測システム(第1報)
—物体検出アルゴリズムYOLOv4を用いたほ場内での水稲茎数予測の適用性の検討—
Dhirendranath SINGH市浦 茂Thanh Tung NGUYEN佐々木 由香片平 光彦
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2021 年 83 巻 5 号 p. 391-406

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抄録

茎数の計測は,水稲栽培で最も時間を要する作業の一つである。本報は “はえぬき” と “ふくひびき” 2品種の分げつ初期,分げつ盛期,最高分げつ期の画像を水田用ロボットで取得し,深層学習で茎数を予測するシステムについて検討した。物体検出用アルゴリズムYOLOv4による茎数予測モデルは,実際の茎数を基にしたクラス,茎数をグループ化したクラス,各生育ステージでの茎数分布を基にグループ化したクラスの3種を用いた。実験の結果,茎数の分布を基にグループ化したクラスは,各生育ステージのmAPが “ふくひびき” で62.3,67.5,73.5,“はえぬき” で61.3,63.5,49.8とそれぞれ最も高いスコアを示した。

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© 2021 農業食料工学会
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