鉛直方向に加振した模型サブソイラのけん引抵抗比及び所要動力比を求めた。振幅を5, 10, 15 mm, 振動数を2, 3, 4 Hz, 走行速度を0.05, 0.20 m s-1 と変化させ,速度比0.3から7.5の範囲にて実験を行ったところ,けん引抵抗比及び所要動力比はそれぞれ平均で0.65及び0.89であった。けん引抵抗比は振幅とともに減少し,走行速度とともに増加した。所要動力比は走行速度とともに増加したが,振動数や振幅の影響は有意ではなかった。速度比4程度が最適とみられた。けん引抵抗と所要動力の低減をもたらした主たる原因は,シャンク前方のチゼルの持ち上げによる土の破砕と亀裂の伝播によるものと観察された。
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