2026 年 5 巻 1 号 p. 1-9
北見市は,2006年に1市3町が合併し,北海道で1位,全国で4位の広大な面積を有している.現在保有している橋長2.0m以上の橋,高架橋,函渠の合計は524橋となり,合併前の倍以上となる.管理橋梁数が多く,法定点検に要する費用を縮減するため,小規模橋梁は今後職員で点検することを検討している.そこで,本研究では,効果的・効率的な点検手法の確立に向け,橋長10m未満となるPCスラブ桁橋47橋およびRC床版橋8橋を対象とし,橋梁構造物の性能を定量的に評価できる指標を検討した.車両走行実験によって得られた実測たわみと理論たわみの関係や,ヤング率の減少程度との関係から,橋梁毎の相対的な対比が容易となり,定量的なデータに基づく性能の見立てが可能となることを示した.