2026 年 5 巻 1 号 p. 209-217
近年,日本の構造物においてコンクリート片の落下に関する事故が各地で報告されており,高度経済成長期に建設された構造物の老朽化が深刻な社会問題となっている.また,健全度IIIの橋梁は全体の約1割を占めており,全ての橋梁を補修するには5年間では間に合わない可能性がある.そこで,本研究では,簡易かつ緊急時に対応可能な補修工法として,耐久性が優れており,安価で紫外線に強いバサルトネットを悪条件の実構造物に適応させ,性能及び耐久性について検証した.建硏式接着試験機を用いて付着力を測定した結果,ほとんどの条件において基準値を上回る結果が確認された.