2026 年 5 巻 1 号 p. 393-402
我が国では, 老朽化が進む橋梁の維持コストの低減を図るため定期点検の高度化や効率化が求められており, 従来の点検方法に代わる点検手法の実践が進められている. 特に, 飛行型ドローンによる点検は, 交通規制や足場条件の緩和が期待できるため, 従来の点検手法の代替として期待されている. しかしながら, 実践内容の報告事例は少なく, 点検計画の策定から作業着手までの手順が手探り状態である. 実際に, 法令による飛行の規制や許可・申請手続きは複雑であり, 飛行する場所により協議先も異なる. 本稿では, 橋梁定期点検にドローンを採用する場合の法令上の要件を整理し, 点検着手までの課題と改善策について論じる.