抄録
限りある資源・エネルギーの効率的利用の観点から,地域資源の活用促進や,需給の近接性を活かし電熱双方の効率的利用が可能となる分散型の地域エネルギーシステムが注目されている.大規模集中型のシステムと比較して,それぞれの地域・地区条件に適したシステムの計画・運営が重要となるが,これまでの取り組みの多くは,個別の経験に依存して設計・運営されている部分が大きく,その知見についても十分な一般化はなされていない.そこで本研究では,定量的な方法で分散型エネルギーシステムの設計を支援するためのフレームワークを構築し,東日本大震災の復興自治体における実際の地区整備事業を対象としたケーススタディにより,その有効性を確認する.