2023 年 79 巻 13 号 論文ID: 22-13041
2022年3月16日に発生した福島県沖の地震により,相馬市付近では相馬港や松川浦北側の地域を中心として被害が生じた.本稿では,被害が生じた地域の地盤震動特性を調査することを目的として,臨時余震観測を実施した.相馬市付近の複数地点のサイト増幅特性を,臨時余震観測点とサイト増幅特性が既知の強震観測点の同時記録のスペクトル比を取ることによって評価した.その結果,相馬市付近の広い範囲において,サイト増幅特性のピーク周波数が0.6Hz付近に存在することが確認され,周囲と比べて被害や液状化の程度が大きかった地域では,ピーク振幅が比較的大きいことも確認された.また,ピーク振幅の値が,表層地盤のS波インピーダンスと強く関係している可能性が示唆された.