干潟面上で発達した孤立砂州の接岸に伴う大規模海浜変形

宇多 高明; 大木 康弘; 大谷 靖郎

doi:10.2208/jscejoe.73.I_498

土木学会論文集B3（海洋開発）

Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688

海洋開発論文集 Vol.33

干潟面上で発達した孤立砂州の接岸に伴う大規模海浜変形

宇多高明, 大木康弘, 大谷靖郎

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ジャーナルフリー

2017 年 73 巻 2 号 p. I_498-I_503

DOI https://doi.org/10.2208/jscejoe.73.I_498

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抄録

　周防灘に面した苅田市沖の干潟には孤立砂州が発達している．この砂州は，波の作用下で干潟面上に孤立した砂の塊をなし，ほぼ半円形を保ちつつ変形が進んできている．2014年10月17日，この孤立砂州北端が陸岸に接近したため，陸岸との間に残された狭い開口部には入退潮流によるflood/ebb tidal deltaが形成された．その後，2016年9月17日における第二回目現地踏査によれば，孤立砂州の接岸直前に陸岸での著しい侵食が起きた後，最終的に砂州が陸岸と融合して大規模な海浜地形変化が起きた．