2019 年 75 巻 2 号 p. I_31-I_36
本研究では,北九州市沖の観測データを用いて,洋上風力発電の疲労照査に必要となる,風と波の長期結合確率分布モデルの構築を行った.従来モデルでは周期の風速平均値が過小評価となる課題が生じることが分かり,現地海域の波浪特性に応じたモデルの改良を行った.改良モデルとして,発達した風波の経験式と,うねりの伝播モデルを組み合わせたモデルを提案した.モンテカルロシミュレーションの結果から,改良モデルは,波浪の過剰な発達を抑え,現地の波浪特性を良く再現していることが確認された.また,モデルを構築する上で,風波の発達状況を定量化した,波高発達率という新しい指標を提案した.