デジタルアーカイブ学会誌
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口頭発表
[24] ブロックチェーン上でのデジタルデータの保存について:消えない・改ざんできないデータとして保存する重要性
後藤 博之中島 理男
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 8 巻 s1 号 p. s28-s30

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抄録

時間と労力とコストをかけてデジタルデータを作成し、デジタルアーカイブしてもなお、そのデータが消えてしまったり壊れてしまったり、あるいは改ざんされてしまったりするリスクが、かねてより大きな課題として存在していた。一方、ブロックチェーン上にデータをフルオンチェーン保存することによって、そのリスクを回避できる基盤が近年登場しており、実稼働・実運用されている。世界各地に分散して多数設置され、互いに接続し合い、同期し続けているノード群(データベース群・サーバ群)が堅牢性を高めており、ある地域で災害が発生したとしても、別の地域のノードが生きていれば、ダウンすることなく(ゼロダウンタイム)、データが残り続けるブロックチェーンの特性・特長を活かし、低コストで強固なデジタルアーカイブを実現することができる。このブロックチェーン上へのデータ保存について、本発表では解説する。

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