2025 年 9 巻 s2 号 p. s49-s52
大規模デジタルアーカイブを中心に多くのIIIFコンテンツが公開され、活用できるようになっている。他方で、従来から各地域では土地に根ざした歴史や文化に関する知=ローカル人文知が蓄積されている。IIIFの普及はデジタルコンテンツとローカル人文知の接続を容易にした。本発表では、戦後期の日本を撮影した国立国会図書館所蔵モージャー氏撮影写真資料を素材に、名古屋のローカル人文知を応用することで同資料をいかに活用できるか検討する。撮影地や被写体を比定することでメタデータを豊富化し、地理座標の付与やアノテーションによる可視化と分析をとおして撮影者の動きや都市景観復元の手がかりとしての資料群の特徴を明らかにする。