日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
経皮経肝的治療にて改善した門脈・上腸間膜静脈血栓症の1例
関 匡彦中村 達也福島 英賢畑 倫明小延 俊文松山 武村尾 佳則奥地 一夫阪口 昇二吉川 公彦
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2005 年 8 巻 4 号 p. 312-316

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抄録

症例は68歳,女性。腹痛にて発症し,腹部CTにて小腸間膜の炎症および小腸壁の浮腫,門脈および上腸間膜静脈に血栓を認め当院転院となる。上腸間膜動脈造影および経皮経肝的に門脈より血管造影を行い,門脈から上腸間膜静脈にかけて広範な血栓を認めた。経皮経肝的に血栓除去術を施行した後,上腸間膜動脈および経皮経肝的に門脈より持続的に血栓溶解療法と抗凝固療法を施行したところ,上腸間膜静脈および門脈の血流は改善し,腸管の浮腫も軽減,腹痛も消失し,腸管切除を免れ得た。本症により小腸大量切除を余儀なくされた場合には短腸症候群に陥る可能性もあり,本症例のように広範囲な血栓を認めた場合には,より選択的な経路として経皮経肝的に血栓除去術や抗凝固・線溶療法を行うことは有効であると考えられた。

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© 2005 日本臨床救急医学会
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