2021 年 2021 巻 2 号 p. 17-23
小学校外国語科において課題となっている学習の意欲づけを促進するため,ADDIEモデルを援用し,ルーブリックを組み入れた学習単元を設計し実践した.ルーブリックは,学習目標・評価規準の一覧表,パフォーマンス課題の形成的自己評価,授業ガイドとして用いる3種類が考案された.協力児童から得た評価を分析した結果,同単元学習に対する協力児童の評価がARCSモデルの4側面の観点から肯定的であったことが示された.また「関連性」「満足」の2側面が「次への学習意欲」へ影響していること,さらに「ルーブリックの活用」が「エンゲージメント」「基本的心理欲求」を介して「次への学習意欲」へ影響していることが示唆された.