2023 年 33 巻 2 号 p. 127-130
学生の専門基礎科目から専門発展科目,卒業研究にいたるまで,「ICT 技術を正しく理解し運用するための力をやしなう」という目的のため,身近にある地域情報(歴史的建造物等の地域史)を調べ,通信によるコミュニケーションの重要性や,情報処理にとどまらず、ネットワーク通信を利用した情報や知識の共有を重要視した教育を行っている.それゆえ自身のPC やスマートフォンが、さまざまなネットワークにつながって手軽に情報の伝達、共有が行えるものであるということを実践している.2 年次にAR とVR の実習をそれぞれ3 時間で行い,3 年次にフィールドを特定し,例えば,その建造物は,何時の時代のものであるか,誰が築いたか等について地方史をもとに調査させる.また,学生には,コンテンツをAR かVR で表現するかを決定させた.そして,4 年次に,コンテンツを完成させた.本稿では,その一部の成果について学習の成果を判断する.