日本栄養・食糧学会誌
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総説
骨格筋の質を維持する食品成分に関する研究
(令和7年度日本栄養・食糧学会奨励賞受賞)
𠮷岡 泰淳
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2026 年 79 巻 1 号 p. 41-47

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抄録

我が国における健康寿命と平均寿命の差は約10年あり, 健康寿命を延伸させることが急務となっている。運動器の障害は要介護などになった原因の上位であり, 骨格筋を健康に保つことはとても重要である。骨格筋の質は加齢とともに低下する。特に, 萎縮の亢進と代謝の低下は顕著であり, 日頃からの食事で摂取できる機能性食品成分が求められている。筆者は, グルココルチコイドにより誘導される骨格筋萎縮の抑制およびグルコース取り込みを促進させる食品成分の探索を行い, その作用機構を解明してきた。甘草に含有されるグラブリジンは, 合成グルココルチコイドであるデキサメタゾンとグルココルチコイドレセプターの複合体形成を競合的に阻害することにより骨格筋萎縮を予防することを明らかにした。また, アデノシンはアデノシンレセプターA1と相互作用することで骨格筋へのグルコース取り込みを促進させることを明らかにした。

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