抄録
日本の大学業界が危機的状況にあり、廃校に追い込まれる大学が現れてきているのは大学問題に関心を持つ論者に共通する認識である。昨今では、大学業界において、大学関係者間で理念を共有化するために、シンボルマークの制定が頻繁に実施されている。しかしながら、シンボルマークの選定には、デザイン知識を持たない大学関係者が関わることが多く、正しい判断が困難な状況にある。また、「理念」を発信していくステップでは、多くの大学で、大学グッズなどを作成しているが効果的に働いているかが不明確であるという問題が挙げられる。本研究では、ユニバーシティ・アイデンティティにおけるビジュアル・アイデンティティのステップに着目し研究を行った。まず、大学業界におけるシンボルマークの印象を明らかにし、シンボルマーク作成・修正時に有効となるデザインガイドラインを作成した。 次に、コミュニケーションツールに関しては、大学グッズに対する学生の意識を明らかにすることで、大学グッズの効果を検証した。