抄録
通常学校や特別支援学校の教員とともに、「子どもたちの声や自然の音を普通紙にドットコードで印刷する」ソフトウエア技術と「印刷されたドットコードをなぞって、取込んだそのままに再生する」ハードウエア技術を用いて、各種の教材を作成している。これまで、英語教材、図書紹介シート、発音を有しない生徒や肢体不自由児への支援教材などを制作し、筑波大学附属特別支援学校や八王子市や日野市などの小学校の授業で活用し、子どもたちや担当教員から大きな評価を得ている。この技術を「教科の教材作成」に留まらず、総合的な学習の時間などの学習活動に取り入れることで、より多様なまなびが実現できると考える。本報告では、「大都市東京を流れる多摩川」を題材に4年生の総合の時間のカリキュラムを開発した。このカリキュラムでは、多摩川の河岸で生きる古老に取材した音声をドットコード化し、児童自身の学習活動に取り入れる指導計画を提案している。音声や音を活用するこの技術を児童自身が用いることで、これまでとはひと味違う教育実践に挑戦できることを提案する。