日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 3G1-G4
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発表
3G1-G4 SDとして大学生の意識する問題状況とは何か(科学教育の現代的課題(2),一般研究,次世代の科学力を育てる : 社会とのグラウンディングを実現するために)
三宅 志穂
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抄録
思慮探い市民を育成するための現代的スローガンであるESDは,大学など教育機関においてさまざまな形で展開されている。しかしながら,大学生のSDへの意識や態度を評価する指標は未だ確立されてはいない。汎用的な指標を探求していくための課題は多いが,そのひとつにいかなる問題状況(文脈)を設定すべきかという問いがあろう。本研究では,PISA2006調査に用いられた問題状況のテーマをフィルターとして,大学生の意識するSDが示す問題状況の特色を探った。結果,SDとして学生の意識する問題状況の多くは「資源」に関連していると分かった。また,科学的リテラシーの枠組みで捉えきれない問題状況を,学生はSDとして意識していることも示唆された。
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© 2011 日本科学教育学会
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