日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 2A1-G2
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発表
課題探究として証明することのカリキュラム開発
― 領域「資料の活用」における授業化の試み ―
髙橋 伸茂青山 和裕辻山 洋介永田 潤一郎小松 孝太郎
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抄録

本研究では,中学校数学の領域「資料の活用」において課題探究として説明することのカリキュラム開発を目指している。これまでトゥールミンの「論のレイアウト」に基づく学習レベルと移行過程に関する枠組みの構築,及び第1学年の内容に即した「内容-活動対応表」の作成と授業化の検討を行ってきた(青山ほか,印刷中;辻山ほか,印刷中;永田ほか,2015)。本稿では,これまでの研究に基づいて実際に行った授業実践について報告する。授業化にあたっての手立てとして,特徴,主張,理由の三つから構成される説明のひな型を用い,また,日常生活と関わりのある題材を用いて学習課題を設定した。授業では,生徒たちが楽しみながら主体的に課題解決に取り組むことができ,筋道立てた説明を苦手とする生徒も自分の考えをまとめ相手に伝えようとする姿勢が観察された。

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© 2016 日本科学教育学会
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