日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 2B1-Y12
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数学教育における理解を促す授業構成に関する一考察
-価値観の潜在性,顕在性に着目して-
石川 雅章
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抄録

本研究は,数学教育において生徒の数学的知識の理解を促す授業構成原理を提案することを目指している.本稿では特に,Alan H. Schoenfeld の提案するTRU Math ルーブリックにおけるdimension1「数学」に着目し,授業で扱われる数学に求められる観点を整理することを目指した.その際,「数学」という教科性を顕在化させるために,Fujii(2013)及び大滝(2013)で提唱される理論的枠組みを整理し,「教師」・「生徒」・「扱われる数学」の関係性を模索した.その結果,授業構想には少なくとも「顕在的な層」と「潜在的な層」を考慮する必要があり,それらを間接的に捉えられるような授業設計が求められることが明らかとなった.

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© 2017 日本科学教育学会
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