抄録
本研究では,東日本大震災後の福島県内の各種学校における放射線教育の実践を調査してきた。県 教委や先進自治体の指導資料では様々な授業の方法が提案され,研究授業等も増加した一方で, 震災の記憶が無い児童生徒の登場により,授業の実施が困難であるとの声も急増した。これまでの調 査で福島県内での放射線の授業は圧倒的に「学級活動」(「特別活動」)の時間に実施される事が多く, 次いで中学校での理科の時間が多いが,その内容を見たときに授業内容に大差なく,結果として扱う 時間がとれないために特別活動で実施せざるをえない現状が浮き彫りとなった。一連の調査で得られ た学校現場の課題やその解決のための様々な工夫等の取り組みについて報告する。