主催: 一般社団法人日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第43回年会
回次: 43
開催地: 宇都宮大学
開催日: 2019/08/23 - 2019/08/25
昨今,学習指導要領の改訂や高大接続改革が進められており,高等学校等の学校現場では総合的な探究 (現:学習)の時間において課題研究の実施が進められている.全国の高等学校に対する実態調査および聞き取 りから,管理職の異動制度による長期的な方針決定の困難さがその実施の妨げになっている点,また,教員にお ける研究手法の体系的な理解が進まない現状,その背景に日本の大学・教員養成課程における問題点が分かった. また,都市部と地方部の高等学校を比較すると,人的資源や予算の用途に対しては都市部に優位性が見られたが, 地方部においては地域性により強い自治体や企業からの協力が得られる場合があることが分かった.そして,地 域性があることによって,研究テーマを自分事として捉え,生徒の主体性がより強く生じる事例も見ることがで きた.