主催: 一般社団法人日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第43回年会
回次: 43
開催地: 宇都宮大学
開催日: 2019/08/23 - 2019/08/25
本研究は,NGSS で提示されている領域横断的な概念を,領域横断的な学習の結節点として,科学教育に関する教科のカリキュラムへ埋め込む際の指導・評価の在り方について検討するものである.公立中学校の第1学年を対象に,理科の「身の回りの物理現象(浮力)」単元で,NGSS の「7つの横断的な概念」のうちの「原因と結果(メカニズムと説明)」および「安定性と変化」の概念の活用を意図した授業実践をおこなった.先行研究を参考に,この概念から授業の課題を生成し,浮沈子のしくみを考察する探究活動をおこなった.ワークシートの記述を分析したところ,「変化しているもの」と「変化していないもの」の区別を明確にしたうえで原理を説明しようとした生徒は,浮力について正しい理解している可能性が高いことが確認できた.