主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
本研究では,英語を介して講義をすることの問題点を解明するために,理工系の講義に焦点をあて,日本語の講義と英語の講義を比較分析して科学教育文化の相違点を明らかにした.抽象的な科学概念の習得は理工系講義の目的の一つであるが,こういった抽象的概念の説明過程が講義の組み立てにどのように反映されているかを分析する理論的根拠として,知識構築過程分析に有用な正当化コード理論(Legitimation Code Theory)を用いた.その結果,英語の講義では,専門用語を用いながら図式化やシミュレーションを提示し科学概念に文脈を与えることで知識の構築を促しているのに対して,日本語の講義では,専門用語を日常的用語に置き換えて説明するとともに日常的事象を提示することで知識の構築を目指す傾向があることが明らかになった.