交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号B(実務論文)
交通事象の発生メカニズムの統計的把握に必要な運転行動評価の手法検討
兒玉 崇石原 雅晃前原 耀太眞貝 憲史中西 雅一田名部 淳
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2020 年 6 巻 2 号 p. B_37-B_45

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抄録

近年、画像センシング技術の精度向上により、全車両を対象に、車間距離情報も含む走行軌跡データの大量生成が可能になりつつある。同データを活用すれば、これまで困難だった交通事象の発生メカニズムの統計的な把握が可能となり、新たな交通施策の創出も期待される。 そこで、阪神高速では、新たな高速道路ネットワークの建設が、今後一層難しくなることも見据え、交通流の円滑化を図る施策に着目し、近年技術向上が著しい車両制御技術が、将来その一役を担う可能性に期待し、現在、円滑な交通流を阻害している交通事象の発生メカニズムを統計的に把握することを通じて、その原因となり得る運転行動を評価し、その改善を促す施策の実現を模索している。 本稿は、そのファーストステップとして検討した運転行動の評価手法について報告するものである。

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© 2020 一般社団法人 交通工学研究会
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