脳卒中
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小脳出血をきたした血管芽腫の1例
神内 隆宏本間 温藤原 敬久山 秀幸長尾 省吾
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1994 年 16 巻 3 号 p. 224-227

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抄録

高血圧のある男性が突然にめまいと嘔吐をきたした.初回の頭部CTでは異常なく近医で保存療法を受けるも症状は継続していた.発症11日目のCT再検で小脳出血が認められ, 発症15日目には血腫の増大とともに意識障害が出現したために緊急入院となった.入院時, up-wardhemiationの徴候が認められたため緊急後頭下開頭術を施行.この際, 血腫除去とともに血腫壁の一部を採取し術後に病理検索したところ血管芽腫と診断された.血管芽腫からの大量出血は稀であり, これまで報告例も少ない.非典型的あるいは原因不明の小脳出血をみた場合, 術前に可能な限り脳血管写は行うべきであり, また手術の際には血腫壁の病理検索が重要と考えられた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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