脳卒中
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被殻出血に対する亜急性期の血腫吸引療法
上野 一義蝶野 吉美小柳 泉布村 充野村 三起夫
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1985 年 7 巻 2 号 p. 105-113

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抄録

近年脳出血に対して開頭による血腫除去にかわって, 穿頭術による血腫の吸引が行なわれるようになり, 手術成績も良いとされている.血腫の穿刺, 吸引は定位脳手術によって行なわれる事が多いが, 特に被穀出血の場合は定位脳手術によらなくとも, CTを利用した簡単な位置ぎめにより穿頭術を行い, 用手的に血腫を吸引することが出来る.用手的に行う事により高価な装置を必要とせず, 手術手技は簡単となり手術侵襲は更に少なくなり高齢者にも容易に適応することが出来るようになる.手術時期は, やはり再生血の危険性が少なく血腫が流動化して吸引しやすくなっている亜急性期に行うのが良いと思われる.
我々はこれまでに10例の被殼出血に対し発症7日以後に用手的に血腫の吸引を行い8例に症状の改善をみた.なお急性期の開頭術と亜急性期の吸引療法を組み合わせた我々の被殼出血の治療方針についても言及する.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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