日本血管外科学会雑誌
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症例
術後再発をきたした膝窩静脈静脈性血管瘤の1例
大住 幸司関本 康人長崎 和仁
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2018 年 27 巻 6 号 p. 457-459

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抄録

膝窩静脈静脈性血管瘤はまれな疾患であるが,肺血栓塞栓症の原因となる可能性があるため,外科的治療が一般的に推奨されている.膝窩静脈静脈性血管瘤の症例報告は散見されるが,術後再発をきたした症例は非常にまれである.今回われわれは術後再発症例を経験したので報告する.症例は64歳,女性.56歳時右膝痛の精査中に右膝窩静脈静脈性血管瘤(囊状)を指摘され,瘤切除,縫縮術を施行された.その後症状なく経過していたが,術後1年目の下肢造影CT検査で右膝窩静脈は軽度,囊状に拡張しており経過観察とした.その後静脈性血管瘤は徐々に増大し術後7年7カ月目に再手術を施行した.前回と術式を変更し,小伏在静脈グラフトによる置換術を施行した.膝窩静脈静脈性血管瘤の術後には再発の可能性もあることを念頭に置き,フォローアップを行うことが重要であると考えられた.

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