抄録
細菌検査にあたって, 簡易でより精度もあがるよう, 手軽な培養と菌株の保存方法について検討し, よい結果を得た.
培養はポリ袋を用いてパック培養した. 平板培地をポリ袋に入れ, アスピレーターで空気を抜き取ってから, 10%に炭酸ガスを含んだ空気を充填し, ポリシーラーでシールしてそのまま培養した. 1979年以降, 本法により24種の病原細菌を分離することができた.
菌株の保存は, STAMPのゼラチン・ディスク法によった.菌の濃厚浮遊液を原法のパラフィン膜にかえ, ポリ膜上に滴下乾燥した結果, ディスクの剥離が原法より容易となり, また, そのままポリ袋に封入することにより, 5℃での長期保存が可能で, これまで31種, 351株の細菌が1~5年の保存に耐えている.