Journal of Veterinary Medical Science
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免疫介在性の多発性筋炎と診断された犬の一例
諸角 元二大山 洋子黒須 幸雄中山 裕之後藤 直彰安田 和雄佐々木 伸雄徳力 幹彦
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1991 年 53 巻 3 号 p. 511-512

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抄録

主に後肢の脱力症状を呈する4歳の雌の雑種犬に対し, 全身性自己免疫疾患を疑い, 種々の検査を行った. 本症例には, 持続的な発熱と高βおよびγグロブリン血症がみられ, さらに抗核抗体は陽性であり, LE細胞も認められた. また, 血清筋由来酵素の上昇, 筋電図の異常, 筋生検所見などの結果は, 本症の診断基準を満たすところから免疫介在性の多発性筋炎と診断された.

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© 社団法人 日本獣医学会
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