抄録
腱板断裂手術例における腱板筋脂肪浸潤(FI)の程度と腱板断裂の重症度との関連を検討した.対象は103例106肩(男性80肩,女性26肩,平均年齢62.2歳)であった.術前MRIにおける棘上筋腱(SSP),棘下筋腱(ISP)および肩甲下筋腱(SSc)のFIをGoutallier分類にて評価した.SSP~ISP断裂の重症度を4段階,SSc損傷を永澤分類で5段階に分類し,FIとの関連を比較検討した.SSPおよびISPのFIとSSP~ISP断裂の重症度,SScのFIと永澤分類の重症度において有意な関連が認められた.さらに,SSc断裂の永澤分類は,SSPのFIとも有意に関連していた.FIの評価にあたり,SSPの筋脂肪浸潤の評価では,SSc断裂の重症度の影響も考慮に入れる必要がある.