九州歯科学会雑誌
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軽度自閉症患児に対して行った歯磨きカレンダーを用いた 口腔衛生管理の1例
森川  和政塩野  康裕牧    憲司
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2016 年 70 巻 2 号 p. 41-47

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抄録
自閉症患者の歯科診療では写真や絵カードを用いた視覚支援ツールが用いられており,またTSD法や正の強化因子を用いたオペラント技法と組み合わせることにより効果的な行動調整ツールとなることが知られている.今回われわれは軽度の自閉症と診断された患児に対して,小学校の養護教諭と連携して歯磨きカレンダーを用いた継続的な口腔衛生管理を全身麻酔による歯科治療後に行った.食事指導,ブラッシング指導を行った後,視覚支援ツールとして歯磨きカレンダーを,正の強化因子としてシールを活用することによって,患児の自発的な歯磨きがみられるようになった.また,全身麻酔治療から5ヵ月後には保隙を目的とした小児義歯を作製した.保護者と学校の養護教諭を対象に,義歯の着脱,清掃,管理について説明を行った結果,患児は日常的に義歯を使用することができた.自閉症児への効率的な口腔衛生管理のためには,診療室と学校と家庭が連携し患児を支援する環境作りが必要であると考えられた
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