2012 年 2012 巻 63 号 p. 78-81
2010 年8 月,宮城県名取市内のセリ圃場(種田)において,茎葉の地際部が褐変し,立枯れる症状が発生した.罹病したセリ株は地表面に覆い被さるように重なり合い,株元や地表面には淡褐色,球形の菌核が多数確認された.罹病した茎葉および菌核からSclerotium 属菌が高率に分離された.これをセリ健全株に接種したところ,原病徴が再現され,発病部位からは接種菌が分離された.分離菌は培養特性,形態的特徴,rDNA-ITS 領域のPCR-RFLP 解析によりSclerotium rolfsii Saccardo と同定された.本菌によるセリの病害は国内では未報告であるため,本病をセリ白絹病(新称)と呼称することを提案する.