2026 年 33 巻 2 号 p. 101-112
組織適合性検査では,HLAに関する専門知識に加え,安定した検査技術と結果解釈能力が求められる。移植医療における組織適合性検査は,ドナー選択や移植成績に影響を及ぼす重要な検査である一方,多くが用手法で実施されるため,検査者間差や日差が生じやすい。また,技術習得には適切な教育が必要であるが,多くの施設では担当技術者数が限られ,他業務との兼務も多いことから,トラブル対応を含む実践的教育の機会を十分に確保することが難しい。本講習会では,そのような技術者に役立つ情報として,PCR-rSSO法によるHLA DNAタイピングおよび間接蛍光抗体法による抗HLA抗体検査を取り上げ,検査時に陥りやすいピットフォールとトラブルシューティングについて概説する。