2021 年 64 巻 p. 35-41
本稿では,FlexomixTM(連続式縦型造粒装置)の研究から得られた知見を紹介する。最終製品についての要求は,プロセスの設定値を系統的に調整することで実現できることを示す。さらに,2つの異なるスケールアップ則(先端速度一定とフルード数一定)での比較を行った。FlexomixTMの混合チャンバ内の粉体の流動パターンに関する定性的情報を高速撮影により取得し,トレーサ実験によって滞留時間の定量化を行った。得られた結果は,FlexomixTM造粒システムに関するさらなる応用,研究,および実験への道を開くことが期待される。