2021 年 64 巻 p. 52-55
本稿では,金属粉体を使用した選択的レーザ溶融(SLM: Selective Laser Melting)を用いた積層造形法をレビューして,SLM用金属粉体の粒子の大きさと形状に対する高い要求内容を明らかにする。製造過程において,ガスアトマイズシステムから得られる原料粉体は,流動性を改善するために微粉を除去する必要があり,さらに最大粒子径を正確に定義する必要がある。単一の処理操作で3成分に分級する分級機を使用して両方の課題を解決する方法について説明する。2ステップの分級操作により,分級点の微調整が可能となるため,ガスアトマイズ装置から得られる原料粉体を最適な方法で処理することができ,最後のふるい分け操作は不要となる。