乾式操作における微粉砕を考えた場合,ジェットミルはその有力候補の1つに挙げられる。中でも流動層型カウンタジェット®ミルは,機械的粉砕部を持たないため,コンタミネーション量が少なく,摩耗性の高い原料に適している。ジェットミルは,微粒子を得るのに適しているものの,その圧縮ガス源にコンプレッサを使うのが一般的であり,そのエネルギーコストが高いという問題を抱えている。この問題を解決する方法の1つとして高温ガスを用いる方法について解説し,なぜ高温ジェットミルを用いると粉砕効率が向上するのかを説明する。また実際の実験データについても紹介する。